 【 ツィガーヌ 】
ラヴェル,モリス・ジョセフ 〔仏〕 (1875.03.07〜1937.12.28) 62歳

1924年にラヴェルが作曲した演奏会用狂詩曲の 「ツィガーヌ」は、高名なヴァイオリニストの ヨーゼフ・ヨアヒムの姪にあたるハンガリーの優れた 女性ヴァイオリニストのイェリー・ダラリーのために 書かれたヴァイオリンとピアノのための作品で、 彼女に献呈された。
ヴァイオリンと管弦楽のための作品にも 編曲されている。
作曲の年の4月26日にロンドンのラヴェル祭で、 イェリーのヴァイオリンとアンリ・ジル=マルシェックスの ピアノで初演された。
「ツィガーヌ」は「ジプシー」を意味するフランス語で、 チャールダーシュの形式を採っている。 緩やかな「ラッサン」と急速な「フリスカ」で 構成されていて、全体に華麗な技巧が 駆使された作品である。
1934年にルーマニアの作曲家の ディヌ・リパッティ(1917〜1950)も オーケストラのための「ツィガーヌ」を 作曲している。

(ヴァイオリン)ジャニーヌ・ヤンセン (管弦楽) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮) バリー・ワーズワース ♪ 私が聴いた音源 ♪
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