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...... 2025年01月14日 の日記 ......
■ 《 6つの音の音列 》   [ NO. 2025011401-1 ] ch

【 弦楽四重奏曲 第1番 ニ短調“ギター” Op. 4 】

トゥリーナ,ホアキン 〔スペイン〕
(1882.12.09〜1949.01.14) 66歳



作曲家、音楽教師だったトゥリーナは、
スペイン南部のセビーリアで生れ、76年前の
1月14日にマドリードで66年の生涯を閉じた。

若いころおよそ10年にわたりパリで生活し、
フランクの弟子のダンディが設立した音楽学校、
スコラ・カントルムで作曲を学んだ。
ドビュッシーや、ラベルからも作曲の助言を受けた。

当時、パリにいたファリャやアルベニスとも交流があり
スペイン国民主義の音楽にも目覚めた。
フランス印象主義とスペインの伝統を混ぜ合わせた
独特の音楽世界を作り上げた。

1931年からはマドリードの王立音楽院で
作曲家教授として活躍した。

トゥリーナは、ほぼ全てのジャンルの作品を
書いているが、作品の多くは伝統的な
アンダルシアの民族音楽に影響されている。

室内楽曲にも優れた数多くの作品を残しているが
その中でも興味を誘うのは、1911年に
弦楽四重奏曲として書かれた作品“ギター”で、
タイトルの意味は曲の始まりと共に奏される
6つの音が示している。
ギターは普通ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミという調弦をするが、
それと同じ6つの音の音列がこの作品の
いたるところで現れる。

スペインでは古くから日常的に親しまれ、
どこか情緒を感じさせるギターの音をトゥリーナは
弦楽四重奏曲という型で現している。
5つの楽章からなり、第3楽章のトルツィーコは
スペイン東北部フィレーネ山脈の麓バスク地方の
人々が伝える舞曲で8分の5拍子という
特徴的なリズムを感じることができる。

        第1楽章 Preludio
        第2楽章 Allegro moderato
        第3楽章 Zortzico
        第4楽章 Andante quasi lento
        第5楽章 Finale: Allegro moderato




(演奏)シネ・ノミネ四重奏団
    ♪ 私が聴いた音源 ♪





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