 【 悲劇的序曲 Op. 81 】
ブラームス,ヨハネス 〔独〕 (1833.05.07〜1897.04.03) 63歳 肝臓病

「悲劇的序曲作品81」は、「大学祝典序曲作品80」 と同年にできた姉妹曲で、明るく楽しい 「大学祝典序曲」とは反対に暗くて寂しい曲である。 ブラームスは、この曲を「泣く」序曲といった。
「この非常に楽しい『大学祝典序曲』を書いた後に、 『悲劇的序曲』も書かないではいられなかった」と 友人に宛てて、報告している。
作曲してまもなく、 両曲をピアノ4手用に編曲して、 クララ・シューマンの誕生日(9月13日)に贈った。 クララはブラームスから二つの序曲を受け取り、 朝のうちに稽古をして、夕方ブラームスと 一緒に演奏している。
管弦楽版の初演は、1880年12月26日に ウィーンの音楽協会のホールで、 フィルハーモニーの第4回演奏会のときに ハンス・リヒターの指揮で行なわれた。
ブラームスの名曲の一つに数えられる ニ短調のこの曲は、二分の二拍子、ソナタ形式で 書かれている。

(管弦楽)ロンドン交響楽団 (指揮) ワレリー・ゲルギエフ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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