 【 クリスマス・オラトリオ 】
シュッツ,ハインリッヒ 〔独〕 (1585.10.14〜1672.11.06) 87歳

十七世紀ドイツ最大のプロテスタント音楽の 作曲家であるシュッツは、大バッハ生誕の ちょうど100年前の10月14日に中部ドイツの 宮廷都市ヴァイセンヘルスの近くにある 小さな街ケストリッツで生まれた。
父はその地方の素封家で、後に ヴァイセンヘルスに移って、旅館を経営し 市長も務めた。
美しいボーイソプラノの声に恵まれていた シュッツは、14歳の時にカッセルの モーリッツ侯に見い出され、音楽の勉強を始めた。
宮廷オルガニスト、宮廷楽長の後、最晩年は ドレスデンの第一楽長の肩書きを持ったまま ヴァイセンヘルスの宮廷楽長を務め、 当時としては大変な長寿で、 87歳の天寿を全うした。
「クリスマス・オラトリオ」は、キリスト降誕の 物語が、独唱、合唱、管弦楽を用いて、 オラトリオとして、作曲されている。
歌詞は、ルカ伝第2章1ー21節、40節、 マタイ伝第2章1−23節から引用され、 さらに、前後に合唱曲が付加される。
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