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...... 2024年12月15日 の日記 ......
■ 《 千夜一夜物語 》   [ NO. 2024121501-1 ] or

【 交響組曲「シェエラザード」Op. 35 】

リムスキー・コルサコフ,ニコライ・
         アンドレイ・ヴィチ 〔露〕
(1844.03.18〜1908.06.21) 62歳 心臓病



ロシア国民楽派「5人組」の最年少者の
リムスキー=コルサコフは幼児から音楽の才を示し、
6歳からピアノの稽古を始め、9歳で作曲をしている。
両親は彼の楽才は認めていたが、
特別の教育をする考えはなかった。

貴族系の父は官吏だったが、一族には海軍の
軍人が多かった関係から、12歳で海軍兵学校に
入学し、士官候補生として、6年間ここで過ごした折、
本格的な芸術音楽に接した。

遠洋航海の生活を3年間経験しているが、
彼の作品に東洋的な情緒感が漂うのはそのときに
東洋の国々の港に寄港したときの体験によるものだ。

後に、海軍軍楽隊の指揮者をした経験から、
管弦楽の使用について様々な知識をもったことは、
オーケストレーションの完成のうえに非常に役立った。
彼の管弦楽は、色彩的であると同時に清明な
輪郭をもっており、彼が本領とした標題音楽において、
極めて効果的なものとなった。

彼の代表的な傑作の一つである「シェエラザード」は
44歳の円熟期の作品で1888年の夏に完成し、
その年の12月15日にサンクトペテルブルクで初演された。
標題としての「千夜一夜物語」(アラビアン・ナイト)を
取り扱っていて、作曲者自身が次のように書いている。

「シャーリアール皇帝は、女性たちが信じられず、
いかなる女性たちも初夜を過ごしたのちに、
殺してしまおうと考えていた。
しかし、王妃シェラザードは、王に興味ある物語を
話し、千一夜の間生命をながらえた。
その話のおもしろさにひきずられて、
彼女を殺すのを一日一日とのばし、ついに皇帝は
残酷な考えを完全に捨ててしまった。
王妃シェラザードがシャーリアール皇帝に語った
物語は、不思議な魅力があった。
その物語のために、王妃は詩人たちから詩を、民謡から
歌詞を借り、そういうものを織りまぜて語った。」

第1楽章・・・海とシンドダットの船      
第2楽章・・・カランダール王子の物語     
第3楽章・・・若き王子と王女         
第4楽章・・・バグダットの祭〜海〜青銅の騎士の
             ある岩での難破〜終曲




(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) 小澤征爾             
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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