 【 プロイセン・ソナタ 第1番 ヘ長調 Wq. 48 】
バッハ,カルル・フィリップ・エマヌエル〔独〕 (1714.03.08〜1788.12.14) 74歳 肺病

バッハの家系は、200年にわたって50人以上もの 音楽家を輩出した大音楽家系だが、その中の一人が カルル・フィリップ・エマヌエル・バッハである。
彼は大バッハ、ヨハン・セバスティアン・バッハの 次男で、母は大バッハの最初の妻マリア・バルバラだが ベルリンとハンブルクで活躍したことから、 「ベルリンのバッハ」あるいは「ハンブルクのバッハ」と 呼ばれていた。
父に作曲とクラヴィーアを学び楽才を示したが、 左利きだったため、クラヴィーアとオルガン以外の 楽器は習得することが出来なかった。
大学では法律を学んだが、その間も音楽活動は 続けていて、後にプロイセン王国の皇太子フリードリヒ (後のフリードリヒ大王)の寵愛を受け、宮廷礼拝堂 チェンバロ奏者として、42歳までつとめた。
その後はハンブルクの教会音楽家に就任し、 この都市の著名な音楽家として活躍したが、 236年前の12月14日に肺病のため、 名声につつまれて同地で74年の生涯を閉じた。
ロココ時代の代表的な作曲家の彼は、オペラを除く あらゆる分野にわたって多くの作品を残したが、 最も重要なのはクラヴィーア曲で、それらは彼の時代の 最良の作品として、歴史的にも高く評価されている。 また、教育者としても優れ、著書も出版している。
プロイセン・ソナタは28歳のときの初期の作品で、 ベルリンで作曲した。 「チェンバロのための6曲のソナタ」の第1曲が 「ヘ長調」で、3楽章からなる。
第1楽章 Poco Allegro 第2楽章 Andante 第3楽章 vivace

(チェンバロ) ピーター=ヤン・ベルダー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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