 【 バレエ組曲「ロデオ」】
コープランド,アーロン 〔米〕 (1900.11.14〜1990.12.2) 90歳

二十世紀のアメリカを代表する作曲家の コープランドは、ユダヤ系ロシア人の両親のもとに ブルックリンで生まれた。 家庭も土地の環境も音楽的ではなかったが、 13歳のころから音楽を志した。
21歳のときにフランスに留学し女性教師、 指揮者のナディア・ブーランジェに学んだ。 このことは、後進的な不毛の土地に生まれた コープランドに、重大な転機を与えた。
その後、前衛的な作品や、ジャズに 影響を受けた作品を作っていたが、 30歳を過ぎるとよりアメリカ的な要素を 取り入れた作品を作曲するようになった。
音楽教授、評論家、指揮者としても活躍し、 34年前の12月2日に90年の生涯を閉じた。
「ビリー・ザ・キッド」1938年 「ロデオ」 1942年 「アパラチアの春」1944年
この3曲は、コープランドが作曲した有名な 三大バレエ音楽だが、作曲した年に ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で初演された 「ロデオ」は大成功を収めた。
このバレエは、幕間をはさむ2場からなり、 女主人公の牛飼い娘が、村一番の腕利きの カウボーイに夢中になり、彼に注意をひくために 男の身なりをしたり、男のような振る舞いをして 村中の人たちからひんしゅくをかう。
しかし、最後は女らしくスカートをはいて 女性らしく振るまい、理想の男性を 手に入れるという単純な筋となっている。
バレエの初演の翌年に、先ず3曲を抜粋して 演奏会用の組曲を編み、その翌年に もう1曲を加えて完全な形にして初演された。 これは全曲の約6割に相当する。
第1曲 カウボーイの休日 第2曲 牧場の夜想曲 第3曲 土曜日の夜のワルツ 第4曲 踊り

(管弦楽)ボルティモア交響楽団 (指揮) デイヴィッド・ジンマン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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