 【 ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 Op. 63 】
プロコフィエフ,セルゲイ 〔ソ連〕 (1891.04.23〜1953.03.05) 61歳 脳溢血

プロコフィエフは、ヴァイオリンという楽器の 演奏において、正規の教育を受けてなかったが、 ヴァイオリン協奏曲を2曲書き、そのどちらもが優れた 作品として、現在も演奏されている。
1918年に革命で揺れるロシアを離れ、 亡命生活を送った時期の前後1017年に第1番を、 1935年に第2番を完成させた。
古典的で叙情的な要素を含んだ 「第1番」は、ペテルグルグ音楽院に 在学していた22歳のころに着手し、 完成したのは4年後のことだった。
「ヴァイオリン協奏曲第2番」は、亡命中に 祖国の大地の香りを胸いっぱいに吸い、祖国の 言葉を耳いっぱいに聴きたい思いにかられていた プロコフィエフが、祖国に戻って 2年を経たころの作品である。
この曲はあるフランスの団体の依頼により 取りかかったが、主にパリで作曲が進み、 カスピ海沿岸の町のバクーで完成された。 40歳を越えた成熟したプロコフィエフの ロマンティシズムと共に親しみ易さも合わせ持つ 作品となっている。
もの悲しいヴァイオリン独奏で始まる第1楽章。 優雅な旋律の第2楽章。 スペイン風の主題で始まる第3楽章では、 カスタネットが彩りを添える。
第1楽章 Allegro moderato 第2楽章 Andante assai 第3楽章 Allegro,ben marcato
初演は作曲の年の12月1日にマドリードで行われ 大好評だった。

(ヴァイオリン)ヴィクトリア・ムローヴァ (管弦楽) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮) アンドレ・プレヴィン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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