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...... 2024年11月17日 の日記 ......
■ 《 ブラジル風のセレナード 》   [ NO. 2024111701-1 ] s

【 ショーロス 第1番 】

ヴィラ=ロボス,エイトル 〔ブラジル〕
(1887.03.05〜1959.11.17) 72歳



ブラジルを代表する作曲家であり、ギタ−曲の
大家としても不滅の存在であるヴィラ=ロボスは、
リオ・デ・ジャネイロで生まれたが、そのころ、
ブラジルは大きな変革が起きようとしていて、
翌年には奴隷が完全解放され、
1889年に帝政が崩壊し、連邦共和国へ移行した。

不安定なこの時期、まだ戸籍制度が確立して
なかったため、ヴィラ=ロボスの生年月日についても
正確なことは分かっていなかったが、
教会に保管されていた洗礼記録から判明した。

作家でアマチュア音楽家であった父から音楽を学び、
ピアノをはじめ各種の弦楽器、特にブラジル.ギターの
演奏に熟達した。

少年時代は正規の音楽教育を受けることに抵抗し、
仲間とカフェや小劇場などで演奏するのを
日課としていたが、20歳になる前から放浪生活を始め、
民謡の採集をしていたが、25歳のときに大がかりな
ブラジル奥地の風俗・音楽の調査を行い、
ブラジル音楽の特異な性格にふれて、その後自らの
作品に強い民族的個性を打ち出すようになった。

1923年から1930年フランスに留学し、ロンドン、
ウィーン、ベルリンなどにも訪れた。
この時期、ドビュッシーの影響を強く受けた。
アンドレス・セゴビアとの運命的な出合いもこの時で、
後に彼のために作曲をしている。

帰国後は、音楽院と音楽アカデミーの設立に携わり、
指揮者、大学教授としてブラジル楽壇の
指導的立場にいたが、65年前の11月17日に
生地のリオ・デ・ジャネイロで72年の生涯を閉じた。

ヴィラ=ロボスの作風は、ブラジル原住民の
音楽に根ざした野性的なものである。

14曲と他に2曲からなる「ショーロス」は
彼が創造したもので、本人の説明によると
「ショーロスとは、ブラジル、インディオ及び
民族音楽旋法を総合した形式で、その主要素としては、
民族的な性格を帯びたリズムと旋律を備えている。
音楽的特性としては『セレナード』が最も近い」

8年間にわたって書かれたそれらの曲は、
楽器編成が様々で、1920年に作曲した最初の
作品である「第1番」はギター独奏曲である。



(ギター) ぺぺ・ロメロ
    (♪ 私が聴いた音源 ♪





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