【 ロンド・ファヴォリ 変ホ長調 Op. 11 】
フンメル,ヨハン・ネーポムク 〔ハンガリー〕
（1778.11.14～1837.10.17） 58歳
バートーベンと同時代の作曲家・ピアニストの
フンメルは、２４６年前の１１月１４日に
スロバキアのポゾニーで生まれた。
当時の最高のピアノの巨匠として尊敬され、
作曲家としても、８歳年上のベートーベンと
比較されるほどだった
ハンガリー系のドイツ人で、音楽家であった
父親に学びその後、ウィーンでモーツァルトに、
その後ロンドンでクレメンティからピアノを学んだ。
ピアニストとしてヨーロッパ各地を演奏旅行し
１７９３年以後ウィーンで、ハイドンやサリエリらから
作曲を学び、ベートーベンと交友を結んだ。
その後も、ピアニストとして活躍し
エステルハージ家の楽団の指揮者もつとめた。
作品はオペラ、室内楽、ピアノ曲などを残している。
彼の作品は、精妙な技術が特徴で、
豊かなメロディ、巧みな和声法と対位法は
彼の器量を物語っている。
あらゆるジャンルの作品を書いたが、
彼の死後はほとんど忘れられてしまい、
教会音楽がオーストリアで演奏されるのと、
ピアノ独奏曲でクラシック様式のピアノ小品の
「ロンド・ファヴォリ」（可愛らしいロンド）が
演奏会の曲目にのぼる程度であったが、
近年になって演奏されることが多くなった。
「ロンド・ファヴォリ」は、フンメルがピアノ教師として
ウィーンで活躍していた１８０３年に出版された。
フンメルが著わした優れたピアノ教則本は、
現在も子どもたちの練習曲として使われている。
（ピアノ）アイリーン･ジョイス
♪ 私が聴いた音源 ♪
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