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...... 2024年10月21日 の日記 ......
■ 《 全曲録音 》   [ NO. 2024102101-1 ] o

【 楽劇「ニーベルングの指環」】

ワーグナー,リヒャルト〔独〕
(1813.05.22〜1883.02.13) 69歳 心臓障害

ショルティ,ゲオルグ (洪)
(1912.10.21〜1997.09.05) 84歳     



オペラと管弦楽の両方の分野で活躍した
巨匠ショルティは、112年前の10月21日に
ハンガリーのブダペストで生まれた。
6歳からピアノ始め、12歳からリスト音楽院で
ピアノ、作曲、指揮を学んだ。

1938年に、ブダペスト歌劇場で指揮者として
デビューした曲が、モーツアルトの「フィガロの結婚」
だったが、その4年後の30歳のときに、
ジュネーブ国際コンクールのピアノ部門で優勝した。

ユダヤ人だったため、第二次世界大戦中は、
ナチの手を逃れてスイスに亡命し、そのままスイスで
暮らしたため、両親や家族とは再会しなかった。

戦後は、ミュンヘン、フランクフルト、ロンドンなどの
歌劇場で指揮をし、56歳でアメリカに渡ってから
20年以上シカゴ交響楽団の黄金時代を築いた。

60歳のときにイギリスの市民権を得、
「ナイト」の称号を授与された。

死の直前まで「シカゴ交響楽団」を中心に幅広い
指揮活動を続けたが84歳の9月5日、南フランスで
自伝の最終チェックを終えた直後生涯を閉じた。

録音活動も熱心で、4日間にわたって演じられる
大作「ニーベルングの指輪」を全曲録音するという
偉業を達成した。

日本には1963年、ロンドン交響楽団と共に
来日している。

楽劇「ニーベルングの指環」は、4つの楽劇からなる。

序夜  楽劇「ラインの黄金」 
第1日 楽劇「ワルキューレ」 
第2日 楽劇「ジークフリート」
第3日 楽劇「神々のたそがれ」

ワーグナーは「3日と1晩の序夜のための舞台祝典劇」
と書いているが、初演はバイロイト祝祭劇場で、
4日間にわたりワーグナー自身の指揮と演出によって、
この劇場の落成記念としておこなわれた。

当時、バイエルンの王ルードヴィヒ二世が皇太子時代の
16歳のころ、ワーグナーの「ローエングリン」や
「タンホイザー」を観て感動に打ち震えたと言われ、
18歳で国王に即位した後、ワーグナーは謁見している。

ワーグナーは、借金を負ったまま国外に逃亡したり、
負債のために刑務所に入ったこともある。
そのころも窮乏した生活の中、行方不明になっていたが、
発見されるとルードヴィヒ二世は、ワーグナーの債務を
精算し、住まいを与え、作曲に集中できる環境を整えた。

若き国王のワーグナーへの入れ込みようは
病的なほどだったと言われ、ワーグナーの作品を
上演するための祝祭劇場は、国王などの
援助により落成した。

ルードヴィヒ二世は22歳のとき、幽閉先の湖畔で
入水自殺をし、短い生涯を終えている。





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