 【 ヘブライの奇想曲 Op. 24 】
アレクサンドル・クレイン 〔露〕 (1883.10.20〜1951. ? ) 68歳

ユダヤ系ロシア人作曲家のアレクサンドルは、 141年前の10月20日に生まれた。 父親はリトアニア出身のフィドル弾きで、当時人気の 「クレズマー」(ユダヤ系の民謡をルーツに持つ音楽)の 代表的奏者だった。
ユダヤ教とキリスト教双方に深い理解を持ち、 エストニア語、ラトヴィア語、ドイツ語、ロシア語を 自在に話すことができた精力的な人物で、 アレクサンドルは父を非常に尊敬し、 厳しい音楽修行にも耐えた。
14歳でモスクワ音楽院に入学、すぐさま作品を 発表し、時代に沿った作風を身につけたため 1920年代はロシアにおけるユダヤ教派の 指導者として活躍し、ソ連作曲家同盟の設立後には 官職につくなど、ある程度の成功を収めた。
1917年に作曲した、ヴァイオリンとピアノのための 「ヘブライの奇想曲」は、ユダヤ教の素材を上手く使い、 力強さと憂鬱を併せ持つ濃厚な音で溢れている。

(ヴァイオリン)ノア・ベンディックス=バングリー (ピアノ) ロドリーゴ・オヘダ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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