 【 ファンタズマ/カントスU 】
武満 徹 〔日〕 (1930.10.08〜1996.02.20) 65歳 膀胱癌

日本が生んだ現代音楽の第一人者の武満徹は、 昭和5年10月8日、東京で生まれた。 音楽学校で学んだ経歴はなく、個人的に作曲の レッスンを受けたが、ほとんど独学だった。
20歳のときに作曲したピアノ曲「レント」が 処女作で、その後次々と作品を発表した。
最初期は、メシアンとベルクに強い影響を受けている。 彼の作品における微妙な色合いをかもし出す オーケストレーションは独特の魅力を持っており “タケミツ・トーン”として知られている。
トロンボーンと管弦楽のための 「ファンタズマ/カントスU」は亡くなる2年前の 1994年の作品で、膀胱、首のリンパ線に癌が 見つかったのは、翌年のことだった。
管楽器に託す歌は明るく、夢と希望に満ちた 祈りとなっている。
ファンタズマ=幻想 カントス=歌
1991年にはクラリネットと管弦楽のための 「ファンタズマ/カントス」を作曲している。

(トロンボーン)クリスティアン・リンドベルイ (管弦楽) 紀尾井シンフォニエッタ東京 (指揮) 尾高忠明 ♪ 私が聴いた音源 ♪
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