 【 木管五重奏曲 ト長調 Op. 43, FS 100 】
ニールセン,カルル・アウグスト 〔デンマーク〕 (1865.06.09〜1931.10.03) 66歳

デンマークの作曲家のニールセンは、北欧の 作曲家では、同じ年に生まれたフィンランドの シベリウスと共に、グリーグ以降における 代表的作曲家である。
王立コペンハーゲン音楽院で学んだ後、 王立管弦楽団でヴァイオリン奏者をつとめた。 43歳のときに、同団の楽長となったが、 母校でも教えていた。 後に、王立コペンハーゲン音楽院の 院長になったものの、その年の10月3日に 66年の生涯を閉じた。
ニールセンの作品は、多調性を用いるなど 革新的な手法を用いている。 しかし、その根底には、伝統的対位法と 民族的旋律が裏付けとなっている。
彼は交響曲、聖書・オペラ、コミック・オペラ、 管弦楽、組曲、協奏曲、室内楽など多くの 作品があるが、歌曲は250曲にもおよぶ。
1922年に完成した3楽章構成で、フルート、 クラリネット、オーボエ、ホルン、ファゴットの 編成で作られている「管楽五重奏曲」は、 コペンハーゲン管楽五重奏団のために書かれた。 もっとも創作意欲の充実していた時期の作品で、 組曲風の軽妙で愉快な作品である。
コペンハーゲン管楽五重奏団のためには、その後 管楽器すべての協奏曲を書く計画をたてた。 しかし、フルート協奏曲(1926年)と クラリネットの協奏曲(1928年)を書いた後、 残り3曲を完成することなく世を去ってしまった。
ニールセンの作品は数多くあるが、作品番号が ないもが多いため、Dan FogとTorben Schousboeの 二人が、1965年に作成した作品目録による FS番号が、分類番号として使われている。
第1楽章 Allegro ben moderato 第2楽章 Menuetto 第3楽章 Prelude - Tema con variazioni

(演奏)フレスンダ管楽五重奏団 ♪ 私が聴いた音源 ♪
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