 【 ワルツ「ドナウ河のさざなみ」】
イヴァノヴィチ,ヨシフ 〔ルーマニア〕 (1845. ? 〜1902.09.29) 57歳

イヴァノヴィチは、1902年ウィーンで没したことは 分かっていたが、生年や詳しい経歴は不詳とされていた。 しかし、今では1845年生まれと記されるようになった。
122年前の9月29日にブクレシュティで 57年の生涯をを閉じた。
ルーマニアの軍楽隊長で、軍楽総監督の地位に進んだ。
23のワルツを作曲しているが、作品は紛失してしまい、 残っているのは「ドナウ河のさざなみ」と 「カルメン・シルヴァ」の2曲だけしかない。
哀愁をおびた感傷的な旋律、オーケストレーションの 見事さで、ワルツとしては当時突出していて有名だった。
日本では、明治30年ごろから軍楽隊の 演奏によって知られたが、明治35年3月に 慶応大学のワグネルソサエティの第1回の 演奏会のときに、 当時慶応大学の学生だった 田村貞一が作詞をし、男性合唱団員が 斉唱したことから、学生の間で歌われるようになった。

ダニューブ河の漣
月は霞む春の夜 岸辺の桜風に舞い 散りくる花のちらちらと 流るる川の水の面 棹さすささ舟 砕くる月影 吹く笛さそう花の波
調べゆかし笛の音ni 横雲垂れて水ゆるぐ 流れのままにささ舟の そのゆく末や春おぼろ 棹さすささ舟 砕くる月影 吹く笛さそう花の波
イヴァノヴィッチ(文部省音楽指導書による読み方)
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