 【 組曲「サロメの悲劇」Op. 50 】
シュミット,フロラン 〔仏〕 (1870.09.28〜1958.08.17) 87歳

ドイツ系のシュミットは、154年前の 9月28日にロレーヌ地方のブラモンで生まれた。 パリ音楽院でフォーレとマスネーに師事し、 1900年にカンタータ「セミラミス」で ローマ大賞を受賞している。
作風は、ドイツ風な重厚さとフランス風な 華麗さが自然にとけあい、 独特なロマンティシズムがみられる。 伝統的な書法を重んじ、オリジナリティ溢れる 作風を堅持したことから、 アンデバンダン(独立独歩の人)の人と呼ばれた。
1936年にはパリ音楽院の院長になり、 フランスにおける近代音楽と現代音楽の 橋渡し役となった。
「サロメの悲劇」は、2幕7場の「ドラム・ミュエ」 (黙劇=せりふをはなく、身ぶりだけで 劇的な表現をする) として、ロベール・デュミエールの台本で 1907年に作曲されたが、後に大編成管弦楽用に 改作をし、交響的舞踊組曲「サロメの悲劇」 として作られ、彼の代表的傑作となった。
第1部
1、序曲 2、真珠の踊り
第2部
1、海上の誘惑 (「アイサの歌」は死海沿岸で歌われる民謡) 2、稲妻の踊り 3、恐怖の踊り
この曲はストラヴィンスキーに献呈された。

(管弦楽)フランス放送管弦楽団 (指揮) ジャン・マルティノン ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|