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...... 2024年09月26日 の日記 ......
■ 《 民族音楽への愛情 》   [ NO. 2024092601-1 ] co

【 ヴァイオリンと管弦楽のための狂詩曲 第1番 】

バルトーク,ベーラ 〔ハンガリー〕
(1881.03.25〜1945.09.26) 64歳 白血病



ヨーロッパにとって1939年は最も暗い年で、
ナチス・ドイツは3月にチェコを侵入、9月には
ポーランドに進撃し、第二次世界大戦へと続いた。

バルトークは、すでに最愛の祖国のくるべき運命を
予測し、ヨーロッパを離れる決心をした。
1940年10月にファシズムの嵐を避けて
ニューヨークへ亡命したが、彼の音楽は理解されず、
恵まれない生活を送ることになった。

渡米後の作品は「オーケストラのコンチェルト」
「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」「第3ピアノ協奏曲」
「ヴィオラ協奏曲」の4曲だけだった。

亡命5年後の9月26日の未明「第3ピアノ協奏曲」
第3楽章の最後の17小節を残して、
白血病のため世を去ることに・・・彼が曲に
終止符を打つよりわずかに早く、死が彼の生命に
終止符を打ってしまった。
この曲は略記号の指示があったので、
後に弟子のシェルリーがそれに従い完成させた。

リストが生まれてから70年後に、バルトークは
同じハンガリーで生まれた。
生涯にわたってハンガリーやかつてハンガリー領
だったルーマニアの一部の民族音楽を集めて、
その研究に努めた。

そうした中、1929年バルトーク48歳の年に
「ヴァイオリンと管弦楽のための狂詩曲 第1番」は
書かれた。

これはルーマニアの舞曲と、ハンガリーの民謡を用いて
前年に書かれた、ヴァイオリンとピアノのための作品を
管弦楽版に書き直したもので、20代のころから
研究し続けてきた民族音楽への愛情から生まれた作品。



(ヴァイオリン)ギル・シャハム   
(管弦楽)   シカゴ交響楽団   
(指揮)    ピエール・ブーレーズ
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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