【 合奏協奏曲 ト短調 Op. 3-2 】
ジェミニアーニ,フランチェスコ 〔伊〕
（1687.12.05〜1762.09.17） 74歳
後期バロック音楽の作曲家の１人の
ジェミニアーニは、イタリアのルッカに生まれ、
ローマでコレルリやスカルラッティに学んだ。
彼はヴァイオリンの名手だったが、すぐれた作曲家、
音楽理論家として、ハイドンにも劣らぬ名声を博し、
ロンドンとダブリンを中心に活躍した。
ロンドンに定住を始めたのは６８歳のときだが、
２６２年前の９月１７日にダブリンで
７４年の生涯を閉じた。
ジェミニアーニはすぐれた合奏協奏曲の
作曲家だったが、多くの作品はコレルリの
死後１７年後から１６年間に作曲されていて、
それらはコレルリ様式によって作られている。
それ以前からヴィヴァルディ様式の時代が
始まっていて、すでにその様式も終わりに
近くなっていたが、彼は古いコレルリの原則を
守り続けていたのである。
コレルリの合奏協奏曲はポリフフォニー音楽で、
ヴィヴァルディはホモフォニー音楽（単声音楽）だった。
ジェミニアーニはコレルリ様式を保持したうえに、
さらにいっそう厳格であったので、ある評論家は
彼を「きわめて厳格で秩序ある作曲家」と評した。
合奏協奏曲集の作品３は６曲からなるが、
「ト短調の曲は不思議と名曲が多い」といわれるとおり、
この合奏協奏曲も傑作の１つである。
第１楽章 Largo e staccato
第２楽章 Allegro
第３楽章 Adagio
第４楽章 Allegro
（管弦楽）BBC交響楽団
（指揮） アルトゥーロ・トスカニーニ
♪ 私が聴いた音源 ♪
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