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...... 2024年09月11日 の日記 ......
■ 《 趣味の融合 》   [ NO. 2024091101-1 ] ch

【 新しいコンセール 第9番「愛する人の肖像」】

クープラン,フランソア 〔仏〕
(1668.11.10〜1733.09.11) 64歳



クープラン家は、約一世紀にわたり優れた音楽家を
多数生み出した点で、ドイツのバッハ家と比べられる。

代々、音楽を職業としたクープラン家の最大の
作曲家であるフランソア・クープランはパリで生まれた。

晩年10年間の生活については、詳しいことは
分からないが、早くから健康を害していて、
291年前の9月11日に生地のパリで、
64年の生涯を終えた。

クープランの音楽の価値が再認識されるように
なったのは、今世紀に入ってからである。

クラブサン作曲家として有名な、伯父の
ルイ・クープランと区別するために、
彼は「大クープラン」と呼ばれていた。

当時の音楽家はルイ十四世や十五世の
ヴェルサイユの宮殿に仕える、宮廷クラブサン奏者や
オルガニストで、クープランも「王室オルガニスト」の
称号を持っていて、“太陽王”ルイ十四世の
厚い信任を受け、晩年の王の憂鬱を慰めるために
作曲し、自らクラブサンを受け持って王の前で演奏した。

十七世紀後半から十八世紀の第1四半世紀までの
フランスでは、クープランを中心として
クラブサン音楽が栄えた。
ハープシコード、チェンバロと同じ楽器の
フランス風の呼び方をクラブサンというが、
クープランはフランス・クラブサン楽派の
頂点にたっていた音楽家である。

バッハの組曲のように、一貫して奏くための
ものではなく、一つ一つの曲が独立して取り出されて
演奏され、クラブサンのもつ一種独特の優美さと
華麗さを表していて、彼の作品は完全にロココ的で、
珠玉の逸品といえるものが少なくない。

クープランは、クラブサン曲を1713年から
30年までに4巻にわけて出版した。
その中には美しい詩的な標題をもつ
27のオルドル(組曲)が含まれている。

コンセール(Concerts)は、合奏曲用に作曲した
組曲で、「新しいコンセール」は「趣味の融合」とも
呼ばれ第9番「愛する人の肖像」は、
1724年に書かれた。

オーボエダモーレ、クラブサン、ビオラダガンバで
演奏される。



(オーボエダモーレ)ハインツ・ホリガー     
(クラブサン)   クリスティアーヌ・ジャコッテ
(ビオラダガンバ) マルセル・セルデラ     
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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