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...... 2024年09月08日 の日記 ......
■ 《 最後の作品 》   [ NO. 2024090801-1 ] v

【 4つの最後の歌 】

リヒャルト・シュトラウス,ゲオルク 〔独〕
(1864.06.11〜1949.09.08) 85歳 心臓病



ドイツ後期ロマン派を代表する作曲家の
R・シュトラウスは、ブラームスに才能を認められ、
後にベルリオーズやリスト、ワーグナーの音楽を研究し、
標題的傾向のある作品に興味を示すようになり、
交響詩の世界に足を踏み入れた。

27歳のときに肺炎になり肋膜炎と気管支炎を
患ったが、強い精神力と新鮮な想像力で
次々と新しい音楽の世界を開拓していった。
ナチスの抬頭とともにドイツ音楽の紹介にも
力をつくした。

1944年6月11日、シュトラウスは満80歳の
誕生日をウィーンで迎えた。
1945年ドイツの敗北で戦犯に問われたが、
無罪となり、スイスで静かな余生を送った。

妻のパウリーナはバイエルンの将軍の長女で、
音楽学校で声楽を勉強しているときに、
R・シュトラウスの門下生だった。

彼に認められて最初の楽劇に出演し、
その年に二人は結婚をしている。
その後、シュトラウス夫人として、彼の歌曲の
最初のそして最良の歌手となった。

R・シュトラウスの最後の歌曲であり、彼が完成した
最後の作品となった「4つの最後の歌」は、
第3曲まではヘルマン・ヘッセの詩、
一番最初に書かれた第4曲は
アイヒェンドルフの詩によるものである。

        第1曲 春     (7/18)
        第2曲 9月    (9/20)
        第3曲 眠りゆくとき(8/04)
        第4曲 夕映えに  (5/06)

独唱(ソプラノ)と管弦楽のためのこの作品は、
聴く人にきわめて強く迫る感動的な
深刻さを持っている。
最後の作品を書いた1年後の9月8日に85年の
生涯を閉じたが、葬儀ではオペラ「薔薇の騎士」
第3幕の三重唱が演奏された。



眠りゆくとき

今や昼は私を疲れさせる。
私の憧れの願いは、疲れた子供のように、
星に輝く夜を親しく迎えることだ。
手はあらゆる行為を止め、
額はすべての思考を中止する。
今や私の感覚は、
仮眠に落ち込むのを欲する。
そして、霊魂は、無意識に、
自由な翼で漂おうとする。
夜の魔法の土地でふかく千倍も
ながらえるために。



(ソプラノ)リーザ・デラ・カーザ       
(管弦楽) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)  カール・ベーム          
          ♪ 私が聴いた音源 ♪




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