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...... 2024年09月06日 の日記 ......
■ 《 付随音楽 》   [ NO. 2024090601-1 ] v

【 ソルヴェーグの歌 Op. 23-19 】

グリーグ,エドヴァルト・ハーゲループ 〔ノルウェー〕
(1843.06.15〜1907.09.04) 64歳



ノルウェーの文豪イプセンは、母国に伝わる民話の
英雄ペール・ギュントの波乱万丈の物語に題材をとって
戯曲「ペール・ギュント」 書いた。

同名の5幕の詩劇の上演に際して、同国人の
新進作曲家のグリークは劇音楽の作曲を依頼され、
1874年から翌年にかけて作曲した。

その付随音楽26曲中の19番目(第4幕)で
歌われるのが「ソルヴェーグの歌」がある。

怠け者のペールは、ソルベイグを置き去りにして
冒険に旅立ってしまった。
彼女は彼の建てた森の小屋でいつまでも帰りを待つ・・・

このわびしく美しい民謡風の旋律の中に、
ソルベイグの素朴な純愛がにじみでているが、
グリーグ自身、この旋律を民謡からとったことは
はっきり認めていて、彼の歌曲中で最も通俗的に
成功を薄した曲である。

哀れな老人となってやっと帰ってきたペールを、
昔の恋人ソルヴェーグが優しく抱いて歌う。
その歌を耳にしながら、ペールは死んでゆく。

前奏に続いて「冬はゆきて春過ぎて・・・」と
哀愁をおびた旋律がはじまる「ソルヴェーグの歌」は、
女の永遠の愛をうたった名歌である。



ソルヴェーグの歌

冬はゆきて 春過ぎて 春過ぎて
夏も巡りて 年経れど 年経れど
君が帰りを ただわれは ただわれは
誓いしままに 待ちわぶる 待ちわぶる

生きてなお 君世にまさば 君世にまさば
やがてまた会う 時や来ん 時や来ん
あまつみくにに ますならば ますならば
かしこにわれを 待ちたまえ 待ちたまえ

(堀内敬三 訳詞)

後に26曲の中から4曲ずつを選び、
「第1組曲作品46」と「第2組曲作品55」を
器楽曲に編曲をしたが、「第2組曲」の第4曲に
「ソルヴェーグの歌」を使っている。


(9/4〜9/7まで、グリーグ特集)





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