【 抒情組曲 Op. 54 】
グリーグ,エドヴァルト・ハーゲループ 〔ノルウェー〕 (1843.06.15〜1907.09.04) 64歳
グリーグは、ノルウェーの国民楽派の作曲家として 活躍し、晩年は故郷ベルゲンの郊外に住み、 ひたすら創作活動に打ち込み、イギリスや ヨーロッパ各地に演奏旅行に出かけ、芸術的に 充実した生活をおくり、117年前の9月4日に 64歳で実り多い人生の幕を閉じた。
31歳のときに、ノルウェー政府から終身年金の 下付が決まり、経済的にも余裕をもって 音楽活動に打ち込むことができた。
グリーグの作品は、ノルウェーの清爽な風土に 培われた純朴な民族の息吹きを抒情味豊かに 表現していて、旋律は清純かつ自然で、 高度に洗練された個性をもっている。
彼は、当時の傾向であった大曲主義に反抗し、 小形式の音楽を多く書いた。
「抒情組曲」は、グリーグがピアノのために書いた 「抒情小曲集」の66曲から、後に4曲を選んで オーケストラのために1904年に編曲したものがである。
第1曲 羊飼の少年 第2曲 ノルウェーの農民行進曲 第3曲 夜曲 第4曲 こびとの行列
第3曲の夜曲(ノクターン)は、澄み切った 抒情味あふれる美しい曲で、グリークの 傑作中の傑作と激賛されている。
ハープを伴奏に、ファゴットが暗くうめき、 ヴァイオリンがせつなく答える。 この応答が変化されながら繰り返され、 大きなうねりとなり、進んでゆく。 夜霧の深い北海の潮騒のなかに、フルートの 音色でかすかに海鳥の叫びも聞こえてくる。
(管弦楽)ノルウェー放送管弦楽団 (指揮) アリ・ラシライネン ♪ 私が聴いた音源 ♪
(9/4〜9/7まで、グリーグ特集)
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