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...... 2024年08月28日 の日記 ......
■ 《 ハイドン風 》   [ NO. 2024082801-1 ] sy

【 協奏的交響曲 第2番 変ロ長調 H.322 】

マルティヌー,ボフスラフ 〔チェコ〕
(1890.12.08〜1959.08.28) 68歳 胃癌



スメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェク以後における、
チェコが生んだ最大の作曲家の1人のマルティヌーは、
ボヘミアの田舎の小さな町のポルチカにある
小さな教会の鐘楼の塔の上で 生まれた。
その塔の上の一間に一家4人が生活をしていた。

生まれたのはチェコだったが、一生のほとんどを
外国で過ごしている。

27歳でチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の
バイオリン奏者をつとめ、29歳のときに
カンタータ「チェコ狂想曲」でスメタナ賞を受賞し、
作曲家としてデビューした。

33歳になってパリに行き、ルーセルから作曲を学んだ。
第二次世界大戦を契機にナチスを避けて
アメリカへ渡り、市民権を取得して、交響曲などの
作曲に取り組んだ。
プリンストン大学の教授もつとめた。

その後アメリカを離れ、ヨーロッパ各地を経て
66歳のときにローマのアメリカアカデミーで教鞭を
執ったが居を構えることはせず、ホテル暮らしをした。

1958年に胃の手術をし、胃癌の末期だとわかり、
翌年の8月28日にスイスバーゼル近郊の病院で
68年の生涯を閉じた。

彼は速筆、多作家で作風は全体として
新古典主義的であるが、個々の作品には
チェコスロバキアの民族性印象主義、
ジャズの影響が多様な現れ方をしている。

主要作品は、オペラ、バレエ音楽、交響曲、
管弦楽曲、協奏曲、ピアノ曲、合唱曲など
多くの作品を残している。

アメリカに渡った1949年に書いた
「協奏的交響曲 第2番」は、パリでハイドンの
協奏交響曲を聴き、忘れ難い印象を受けていて、
ハイドンの同名の作品から採られていて、
独奏楽器も同じように、ヴァイオリン、オーボエ、
チェロ、ファゴットのために書かれている。

マルティヌーはそのころ、ハイドンの交響曲を
理想型と考えていたので、この曲は
ハイドンを思わせる快活な音楽となっている。

       第1楽章 Allegro non troppo
       第2楽章 Andante moderato
       第3楽章 Poco allegro



(ヴァイオリン)ユリア・シュレーダー   
(オーボエ)  マティアス・アルター   
(チェロ)   クリストフ・ダンゲル   
(ファゴット) マティアス・ビュールマン 
(ピアノ)   トーマス・テューリング  
(管弦楽)   バーゼル室内管弦楽団   
(指揮)    クリストファー・ホグウッド
          ♪ 私が聴いた音源 ♪





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