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...... 2024年08月27日 の日記 ......
■ 《 月光の曲 》   [ NO. 2024082701-1 ] s

【 ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op. 27-2 】

ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン 〔ドイツ〕
(1770.12.16〜1827.03.26) 56歳

宮沢 賢治 〔日〕
(1896.08.27〜1933.09.21) 47歳



詩人・童話作家・農業指導家・教育者の
宮沢賢治は、 明治29年8月27日に
岩手県花巻市で生まれた。 

多才の人で、幼少の頃からから音楽に親しみ、
賢治がもっとも愛したものの一つだった。

25歳の時岩手から上京した際に出会った
チャイコフスキーやショパン、ベートーベンの
音楽は、のちの創作活動に多大な影響を
及ぼすほど、彼の心をひきつけた。

とりわけベートーべンの「運命」や「月光」
といった作品は賢治に大きなショックを与えた。

また賢治は、聴くばかりではなく自らも
チェロを演奏した。
花巻農学校の教師時代には、生徒のために
曲を作り、また演奏指導も熱心に
おこなっていたようだ。
そんな、“音楽愛好家”としての賢治の
自画像的作品が「セロ弾きのゴーシュ」だった。

ベートーベンも賢治も妻を持たなかった。

ベートーベンのピアノ・ソナタは作品2から
作品111まで36曲残されている。
作品27の2はベートーベンが31歳のときに書いた
作品で、俗称によって名高くなった曲である。

「月光」という呼び名は、レイシュターブがこの曲の
第1楽章を形容して「スイスのルツェルン湖の
月光の波に揺らぐ小舟のように」と言ったことに
端を発しているといわれている。
それは、出版後かなり後のことだった。

ベートーベン自身の命名は、作品27の1と同様
「幻想曲ふうソナタ」である。
第1楽章は、ソナタ形式ではなくて、幻想的、
即興的な柔らかい抒情に徹し、第2楽章で
その気分は転換されて、このソナタの
重心である第3楽章に到達する。

この第3楽章の情熱の奔流は、そのころの
ピアノ・ソナタには類を見い出せぬほど、
激しいもので、立派な構成のソナタ形式である。

この曲は、伯爵令嬢ジュリエッタに捧げられた。
彼女はバートーベンよりも14歳年下で、
15歳のときにピアノの弟子になり、ベートーベンは
彼女を愛したが、身分の違い?で結ばれず、
彼女はガレンベルク伯爵と結婚し
イタリアに行ってしまった。

          第1楽章 Adagio sostenuto
          第2楽章 Allegretto
          第3楽章 Presto agitato



(ピアノ) イヴ・ナット
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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