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...... 2024年08月07日 の日記 ......
■ 《 敬虔な精神 》   [ NO. 2024080701-1 ] or

【 交響詩「山の夏の日」Op. 61 】

ダンディ,ヴァンサン 〔仏〕
(1851.03.27〜1931.12.02) 80歳



近代フランスの中心的作曲家、教育家である
ダンディは、しばしば故郷のヴィヴレーの山地を
訪れていたが、35歳のときの夏のある日、
美しい山々を望むペリエで印象的な牧歌を耳にし、
これを書きとめて、フランス民謡集に収録した。

そして、これを主題として書いたのが、ピアノと
管弦楽のための「フランスの山人の歌による交響曲」
だが、それから19年後の54歳のときに作曲したのが、
交響詩「山の夏の日」である。

ダンディの義兄にあたる、ド・バンブロンヌの
散文詩によって構想された交響詩で、
自然描写であることと同時に、大自然に対する
讃歌で、鳥や田舎風のダンス、雷、神への
感謝といったエピソードが見いだされる。

全能の神に対する頌歌ともみられる。
彼の芸術には、信仰、希望、慈善の
3つの徳性がひそんでいる。

3つの楽章からなり、自然描写の曲だが、
自然の景観に神の姿を偲ぼうとするダンディの
敬虔な精神を示した曲である。

        第1楽章 Aurore(暁)  
        第2楽章 Jour(松の木陰の午後)
        第3楽章 Soir(夕暮)



(管弦楽)ロワール・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ピエール・デルヴォー       
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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