【 ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 Op. 26 】
ブルッフ,マックス 〔独〕
（1838.01.06〜1920.10.02） 82歳
ヨアヒム,ヨーゼフ 〔洪〕
（1831.06.28〜1907.08.15） 76歳
十九世紀後半のドイツ最大のヴァイオリニストの
ヨアヒムは、ハンガリーのプレスブルク近郊の
キトゼーで、１９３年前の６月２８日に生まれ、
ベルリンで７６年の生涯を閉じた。
７歳でデビューし、１２歳のときにメンデルスゾーンの
ピアノ伴奏で演奏会も開いている。
しかし、同じハンガリー生まれで、２０歳年上の
リストには好まれなかったといわれている。
彼の演奏は、最良の古典的なものに
裏付けされ、威厳のある平静さを保った
傷のない技巧をもっていた。
ヨアヒム弦楽四重奏団を組織し、古典時代の
作品の演奏にすぐれ、次代のドイツの
ヴァイオリニストに大きな影響を与えた。
ブルッフが２８歳の時に作曲した
「ヴァイオリン協奏曲第１番」は、完成した
１８６６年に初演され、世界的名声を獲得した。
ブルッフはヴァイオリン協奏曲を３曲残しているが、
第１番はメンデルスゾーン以後では最も数多く
演奏されるヴァイオリン協奏曲の１つで、
彼の代表的傑作である。
この曲はヨアヒムに献呈されている。
３楽章でできているが、自由な形式をとり
第１楽章は前奏曲とされている。
旋律美に溢れ歌謡的な第２楽章では、
独奏ヴァイオリンは甘美な瞑想的な美しさを
感じさせる主題を奏し、精力的な華美な
終曲の第３楽章と続き、感傷的な甘い旋律が
全楽章に流れている。
第１楽章 Prelude : Allegro moderato
第２楽章 Adagio
第３楽章 Finale : Allegro energico
（ヴァイオリン）ナイジェル・ケネディ
（管弦楽） イギリス室内管弦楽団
（指揮） ジェフリー・テイト
♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|
