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...... 2024年06月26日 の日記 ......
■ 《 モラヴィアの音楽 》   [ NO. 2024062601-1 ] or

【 シンフォニエッタ 】

ヤナーチェク,レオシュ 〔チェコ〕
(1854.07.03〜1928.08.12) 74歳



チェコのボヘミア出身のスメタナやドヴォルザークは、
ドイツ音楽の影響を受けたが、モラヴィア出身の
ヤナーチェクは「モラヴィアの熊」と呼ばれ、
ロシア音楽に親近感をもち、ムソルグスキーの影響を
受けていたので、チェコのムソルグスキーとも呼ばれた。

しかし、ムソルグスキーよりはもっと主観的な感情家で、
徹底的な自由主義者だった。
たとえ、悲観的なテーマを扱っても、必ず最後には
救いがあり、生命肯定の芽生えになっていた。

学生時代の大部分を苦学しながら過ごし、
人生の盛りを教育に捧げながら、創作活動をした。

イタリア語で「小交響曲」の意味である
「シンフォニエッタ」は、オペラ作曲家として知られる
ヤナーチェク最晩年の唯一の交響作品であり
代表作となっている。

1926年の72歳のときの作品「シンフォニエッタ」は、
チェコの民族的愛国的な巨大な結社である
体操団体ソコル(鷹)の第8回大会の開会式のために
委嘱されて書いたもので、プラハでの初演は
その年の6月26日に行われた。

通常のオーケストラ以外に9本のトランペット、
2本のバストランペット、2本のテナーチューバという
別動部隊のブラスバンドを必要としている。

5楽章からなり、それぞれの楽章は休止することなく
次から次へと続いて演奏される。
旋律とリズムに関する楽想は、全てモラヴィアの
民謡と民族舞曲から発想されている。
その多くは農民の健康さと、たくましい生活力が
光り輝いている。

第1楽章 ファンファーレ        
第2楽章 城(ブルノのシュピルベルク城)
第3楽章 王妃の修道院         
第4楽章 街路(古城に至る道)     
第5楽章 市庁舎(ブルノの市役所)   
        
        第1楽章 Allegretto
        第2楽章 Andante
        第3楽章 Moderato
        第4楽章 Allegretto
        第5楽章 Andante con moto



(管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) チャールズ・マッケラス      
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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