 【 チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op. 38 】 ブラームス,ヨハネス 〔独〕 (1833.05.07〜1897.04.03) 63歳 肝臓病
フルニエ,ピエール 〔仏〕 (1906.06.24〜1986.01.08)79歳

気品のある容貌と優雅で洗練された演奏で 「チェロの貴公子」と呼ばれた、フランスの チェロ奏者のフルニエは118年前の 6月24日パリで生まれた。
パリ音楽院を卒業後パリでデビューし、注目された。 日本には度々来日し、親日家として知られていて、 夫人は日本人である。
ソリストとしての活躍の他に、室内楽を多く 手がけていて、ブラームスの「チェロ・ソナタ」は、 ヴィルヘルム・バックハウスとの演奏での録音で 名盤が残されている。
ブラームスは、チェロとピアノ用の二重奏を 3曲以上作っているが、2曲だけしかのこっていない。 その2曲ともロマン派時代のチェロ・ソナタの 代表的な傑作となっていて、ベートーベンの 作品とならんでよく演奏されている。
「第1番ホ短調」は、各楽章が全て短調なので、 荒涼とした感じのもので、寒々とした 北国的な情緒をもっている。
それと、チェロが高音域には稀にしか上がらず、 ほとんどピアノより低い位置にあって、 深みのある音を出している。
第3楽章は、対位法を各所できわめて巧妙に 使っていて、重厚で立体的である。
第1楽章 Allegro non troppo 第2楽章 Allegretto quasi menuetto 第3楽章 Allegro - Piu presto

(チェロ)マリオ・ブルネロ (ピアノ)アンドレア・ルケシーニ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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