 【 劇音楽「トゥーランドット」Op. 37 J. 75 】
ウェーバー,カール・マリア・フォン 〔独〕 (1786.11.18〜1826.06.05) 39歳 結核

ウェーバーは座骨を患い、4歳になるまで歩行が できなかったが、晩年も胸と喉頭の結核に冒されて、 医師から静養を命じられていた。
しかし、 ドレスデン歌劇場の指揮者に迎えられた 31歳のときに結婚したオペラ歌手のカロリーネとの 生活は、豊かなものではなかったため、 長年貧乏を味わってきた彼の家族に対する 思いやりから、無理を承知でロンドンに出かけた。
ロンドンのコヴェント・ガーデン歌劇場の依頼で 書いたオペラ「オベロン」の指揮をするためで、 公演は大成功だったが、その後病状は悪化し、 この初演後、二ヶ月足らずの6月5日に異郷で 不帰の客となった。
遺骸は18年後に息子マックスに守られ、彼の 芸術的な意志を継いだワーグナーの力添えで 祖国に帰還し、永遠の安らぎを得ることができた。
「トゥーランドット」は後にプッチーニの歌劇で 取り上げられ有名になった、ベネツィアの劇作家の カルロ・ゴッツィが1762年に著した戯曲で、 トゥーランドットという名前の中国のお姫様と カラフ王子の物語である。
ウェーバーは1809年にドイツのシュトゥットガルトで 上演されるこの劇のために、序曲と付随音楽を 作曲している。
* Overture * Act U: March

(管弦楽)バーミンガム市交響楽団 (指揮) ローレンス・フォスター ♪ 私が聴いた音源 ♪
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