【 交響曲 第3番 】
コープランド,アーロン〔米〕
（1900.11.14〜1990.12.02） 90歳
クーセヴィツキー,セルゲイ 〔露→米〕
（1874.07.26〜1951.06.04） 76歳
ユダヤ系ロシア人の指揮者、コントラバス奏者の
クーセヴィツキーは、ロシアで生まれ、７３年前の
６月４日にボストンで生涯を閉じた。
モスクワ音楽院に学び、最初はコントラバス奏者として
活躍、ヨーロッパ各地で演奏会を開いた。
１９０７年から指揮者としてスタートし、
１９２４年からボストン楽団の常任指揮者となった。
現代アメリカ音楽の積極的な紹介につとめ、
４０年にはバークリー音楽センターを設立して、
後進の育成をはかり、アメリカ音楽界に
大きく貢献した。
裕福な家庭のロシア人のナターリアとの結婚後、
彼女の援助で楽譜出版社を設立したり、
夫人と共に「クーセヴィツキー財団」を設立し、
多くの作曲家に新作を依嘱している。
その中の一曲が、ユダヤ系ロシア人移民の
息子として生まれた、 二十世紀のアメリカを代表する
作曲家のコープランドの「交響曲第３番」で、
初演はクーセヴィツキーの指揮のもと
ボストン交響楽団によって行なわれた。
この作品は１９４４年から４６年にかけて作られ、
「わが親しき友ナターリア・クーセヴィツキーの
追憶にささぐ」と記されている。
編成としてティンパニーが４個など
打楽器の数が非常に多い。
４楽章からなるこの曲は、全体として
楽天的な明るさに満ちていて、
リズムはアメリカのジャズの香りがする。
楽器の極端な音域を好んで用いていて、
音色は金属的で鋭い。
第１楽章 Molto moderato
第２楽章 Allegro molto
第３楽章 Andantino quasi allegretto
第４楽章 Molto deliberato
（管弦楽）ニューヨーク・フィルハーモニック
（指揮） レナード・バーンスタイン
♪ 私が聴いた音源 ♪
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