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...... 2024年06月02日 の日記 ......
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【 創作主題による変奏曲(謎)Op. 36 】

エルガー,エドワード 〔英〕
(1857.06.02〜1934.02.23) 76歳 癌



近代イギリスを代表する作曲家のエルガーは
167年前の6月2日にイギリスのウスター近郊の
ブロードヒースで生まれた。
父は楽器商で、教会オルガニストを兼ねていて、
エルガーは父から手ほどきを受けた。

数人の師に短期間学んだが、ほとんど独学で
ヴァイオリン演奏、作曲に必要な技能を収得し、
郷里の楽壇を振り出しに着々と地位を
きずいていった。

彼が作曲家として成功し、大作を次々と発表した
創作活動の最盛期は、41歳から62歳に
かけての約20年間で、二つの交響曲をはじめ
多くの作品を書いた。

重厚なイギリス人らしい風格をそなえながらも、
ほどよいロマン的叙情性をもち、しかも
淡い憂愁をたたえた曲種は、しみじみとした
すてがたい味わいをもっている。

エルガーの妻アリスは、彼よりも9歳近く
年上だが、麗しい夫婦愛で世に知られていた。
彼女の愛と熱意と信念に鼓舞されて野心的な
作品が作られていった。

イギリス音楽の再生に対して、彼が誰よりも
多くを寄与したことで、1904年に騎士に
列せられ、1931年にはジョージ五世から、
準男爵の位を授けられた。

1920年に最愛の妻アリスが亡くなり、
傷心のあまり再起しようとせず、その後は
独創的な大作を書こうとしなかった。

しかし、1932年にBBCが「交響曲第3番」の
作曲をエルガーに委嘱し、書き進めたものの
未完に終わり彼の遺作となった

エルガーが、卓越した作曲家として決定的に
証拠立てた作品は、1899年に発表した
変奏曲「エニグマ(謎)」であった。
「エニグマ」はギリシャ語で、「なぞなぞ」
「謎解き」といった意味である。

主題と14の変奏曲からなるこの曲は、14人の
友達に捧げられているが、それが誰なのかは
明らかではなくて、それが謎なのである。

14の変奏曲は、それぞれ友達の頭文字そ
の他で示されている。

主題
第1変奏(C.A.E.)
 エルガー夫人のキャロリン・アリス・エルガーを
 意味するものと思われる。
第2変奏(H.D.S.P.)
 ↓
 略
 ↓
第14変奏(E.D.U.)

必ずしも音楽家ばかりでない、14人の友達の
特徴を、彼らを面白がらせ、また自分を
面白がらせるために、私がこれらの変奏の中に
スケッチしたことは事実であるが、これは個人的な
事柄であるから公表する必要はない。
この変奏曲は、たんに1つの楽曲として
みなされるべきである・・・(エルガーの説明)



(管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団
(指揮) ジョゼッペ・シノーポリ 
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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