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...... 2024年05月30日 の日記 ......
■ 《 最晩年の作品 》   [ NO. 2024053001-1 ] co

【 クラリネット協奏曲イ長調 K. 622 】
      
モーツァルト,ヴォルフガング・アマデウス 〔墺〕
(1756.01.27〜1791.12.05)35歳

グッドマン,ベニー 〔米〕
(1909.05.30〜1986.06.13)77歳



クラリネット奏者、バンドリーダー、スウィング・ジャズの
代表的存在として知られているグッドマンは、
115年前の5月30日にシカゴので貧しいロシア系
ユダヤ移民の家庭の9男に生まれた。

10歳のころからクラリネットを始め、早くから
音楽の才能を発揮した。
最初はクラシックの演奏法を学んだが、次第に
ジャズに興味をもつようになった。

25歳で自分のバンド「ベニー・グッドマン楽団」を
結成し、全米を演奏してまわった。

29歳のときにクラシックの殿堂のカーネギー・ホールで
史上初のジャズコンサートを行い、スウィングの王様の
名声をほしいままにした。

クラシック音楽も手がけ、モーツァルトの
「クラリネット協奏曲」などのレコードを出している。
3度の来日公演を行っている。

モーツァルトの最高傑作のひとつにあげられる
室内楽曲の「クラリネット五重奏曲」は、
死の2年前の作品だが、「クラリネット協奏曲」は
死の2ヶ月前に完成した。

ウィーンで、3歳年長のアントン・シュタットラー
というクラリネット奏者と親しくなったモーツァルトは、
彼からクラリネットという楽器の性能や奏法を
詳しく教わった上に、経済的援助までうけることになり、
その返礼にこの2曲がシュタットラーに献呈された。

2曲とも、典雅な柔らかい音色をもったA管を使った
イ長調だが、モーツァルトが好んだクラリネットの
音色は、B管ではなくてA管で、シュタットラーの
好みでもあったようだ。

死期もせまったなかで作られた
「クラリネット協奏曲イ長調」の第2、第3楽章は
淋しさを漂わせていて、モーツァルトの
「白鳥の歌」ともいえる曲である。

         第1楽章 Allegro
         第2楽章 Adagio
         第3楽章 Rondo: Allegro



(クラリネット)シャロン・カム       
(管弦楽)   ヴュルテンベルク室内管弦楽団
(指揮)    イエルク・フェーバー    
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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