【 八重奏曲 】
フランセ,ジャン 〔仏〕
（1912.05.23〜1997.09.25） 85歳
フランセは、１１２年前の５月２３日に
フランス中部のルマンで生まれた。
音楽家の両親に育てられ、１９９７年に亡くなる
直前まで、現役の作曲家として活動した。
好奇心が旺盛で、聴く人を喜ばせるのが
作曲家の使命との考えからウィットに富んだ
多くの作品を残している。
「舞台に立とうというのなら、少々オーバーに
振る舞っても、人を喜ばせなければ石が
飛んでくるよ」というフランセ自身の言葉に
彼の作曲姿勢が表現されている。
ストラヴィンスキーやプーランクから大きな影響を
受けていて、新古典主義を基調に、現代感覚を
折り込んだ多くの作品を作曲している。
１９７２年に書かれた「八重奏曲」は、シューベルトへの
オマージュともいえる作品で、シューベルトの
「八重奏曲」と同じ楽器編成（第1ヴァイオリン、
第２ヴァイオリン、クラリネット、ヴィオラ、チェロ、
コントラバス、ホルン、ファゴット）で書かれている。
最終楽章のウィーン風ワルツが、フレンチカンカンに
変化していくあたりに、聴く人を喜ばせるのが
第1という、フランセの作曲姿勢が現れている。
第１楽章 Moderato
第２楽章 Scherzo
第３楽章 Andante
第４楽章 Mouvement de valse
（クラリネット） カール・ライスター
（ファゴット） ミラン・トゥルコヴィチ
（ホルン） ギュンター・ヘーグナー
（ヴァイオリン） ライナー・クスマウル
（ヴァイオリン） マデレーヌ・カルッツォ
（ヴィオラ） ヴォルヘルム・クリスト
（チェロ） ゲオルク・ファウスト
（コントラバス） マロイス・ポッシュ
♪ 私が聴いた音源 ♪
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