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...... 2024年05月20日 の日記 ......
■ 《 クララへの愛 》   [ NO. 2024052001-1 ] v

【 歌曲集「ミルテの花」より Op. 25 】
                
シューマン,ローベルト・アレクサンダー 〔独〕
(1810.06.08〜1856.07.29) 46歳
            
シューマン,クララ 〔独〕
(1819.09.13〜1896.05.20) 76歳
       

                  
1840年は「歌の年」といわれ、シューマンの
重要な歌曲はほとんどこの年に作られ、
その数は100曲以上におよんでいる。

強く刺激を与え、原動力を与えたのは
クララへの愛で、彼の歌曲集は、
彼の恋の日記のようなものだった。

その年の9月12日には、クララと結婚式を
あげているが、前日の9月11日にクララに
捧げられたのが、この歌曲集である。

歌曲集「ミルテの花」は、クララとの結婚を
想いつつ、2月にライプチヒで書かれたもので、
26曲からなる。

歌詞は、ゲーテ、リュッケルト、バイロン、ムーア、
ハイネ、バーンズ、モーゼンの作からとられている。
全体には一貫した思想もなく、各曲間に
音楽的な関連もないが、抒情的で恋愛に
関係のある歌となっている。

ピアノ伴奏の扱い方、全体の抒情性、民謡風な
親しみやすさ、語るような旋律の運びなど、
シューマンの特徴がみられる、

ミルテの花は、長春樹とか天人花、桃金嬢
などと訳される花で、香り高い白い花を咲かせ、
花嫁の装飾に使われ、純潔をあらわす。

       第1曲  献呈 (リュッケルト)
       第3曲  くるみの木 (モーゼン)
       第7曲  はすの花 (ハイネ)
       第8曲  おまもり (ゲーテ)
       第18曲 広場を風が (ムーア)
       第24曲 君は花のごと (ハイネ)
       第25曲 東方のばらより (リュッケルト)

クララは、夫のシューマンが亡くなった38年後の
3月に脳卒中で倒れ、5月20日にフランクフルトで
76年の生涯を終えた。



(バリトン)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウト
(ピアノ) ジェラルド・ムーア            
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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