【 交響曲 第２番 】
アイヴズ,チャールズ・エドワード 〔米〕
（1874.10.20〜1954.05.19） 79歳
アメリカ現代音楽のパイオニアのアイヴズは、
コネチカット州のダンベリーで生まれた。
少年時代は運動が大好きで、野球チームで
活躍する一方音楽の才能にも恵まれていて、
将来は作曲家になることを夢見ていた。
南北戦争時の軍楽隊で、バンドマスターを
勤めていた父から最初の音楽教育を受けた。
イェール大学で学んだ後、ニューヨークの
保険会社の仕事をしながら、余暇の合間に
作曲や教会のオルガニストを勤め、
生涯をビジネスマンとして過ごした。
４４歳のときに心臓発作を起こすまで、多くの
作品を書いたが、生前はその作品は無視され、
演奏されることはあまりなかった。
アイブスは前衛的な作曲家で、作風は実験精神に
貫かれていて、無調、多調、微分音を使っている。
不協和音、リズムの複雑さなど、演奏を困難とした。
彼にとって「素敵nice」は、音楽を評価するうえで、
忌わしい言葉の一つだった。
しかし、多くのアメリカの流行歌や聖歌、童謡を
引用し、親しみやすく郷愁を感じさせるものも多い。
アイブズの作曲スタイルは、古典的なものから、
現代的な世界へと変わる過渡期に書かれていると
いうこともあってか、曲の雰囲気も
アメリカとヨーロッパ、民謡と交響曲という
対照的な世界を行き来しているといわれる。
５１歳になると隠遁生活に入り、７０年前の５月１９日に
ニューヨークで７９年の生涯を閉じた。
５楽章からなる「交響曲 第２番」は、１９０９年に
決定稿が完成したが、１９５１年になってから、
バーンスタインの指揮で初演された。
第１楽章 Andante moderato
第２楽章 Allegro
第３楽章 Adagio cantabile
第４楽章 Lento maestoso
第５楽章 Allegro molto vivace
（管弦楽）ニューヨーク・フィルハーモニック
（指揮） バーンスタイン
♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|
