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...... 2024年05月17日 の日記 ......
■ 《 日本人の歌劇 》   [ NO. 2024051701-1 ] o

【 歌劇「夕鶴」】

團 伊玖磨 〔日〕
(1924.04.07〜2001.05.17) 77歳 心不全



日本を代表する作曲家の團伊玖磨は、
大正13年に東京で生まれた。
オペラ、交饗曲、管弦楽曲、合唱曲、歌曲、
室内楽曲、劇音楽、映画音楽、童謡など
数多くの作品を残している。

指揮者としても活躍したが「パイプのけむり」など、
随筆家としても知られていた。

民話を素材とした木下順二の戯曲「夕鶴」は、
日本人の心の原風景ともいえる作品だが、
劇団民芸が放送劇として1949年春に上演した際、
彼がオーケストラによる付帯音楽を作曲し、
同年秋の「ぶどうの会」の関西公演でも
室内楽編成による付帯音楽を担当した。

彼は「夕鶴」の描く世界を音楽化することに
情熱を傾け、歌劇化を決意したが、
木下順二の戯曲を一言一句変更してはならぬ
という厳しい条件があった。
完成した歌劇「夕鶴」は1952年初演され、
非常な好評をもって迎えられ数々の賞を受賞した。

わが国の代表的な歌劇として定着するとともに、
團伊玖磨の名を一躍有名にした歌劇「夕鶴」は、
1957年にはチューリッヒ音楽祭で公演され、
海外で上演された最初の日本人作曲家の
歌劇作品となった。

彼の作曲した童謡「おつかいありさん」「ぞうさん」
「山羊さんゆうびん」など、子どもたちに歌われ
親しまれている作品も多くある。

平成13年5月17日午前2時40分(日本時間)
旅行先の中国・蘇州で、心不全のため
77年の生涯を閉じた。
奇しくも、中田喜直は平成12年5月4日の
同じ時刻に76歳で亡くなっている。






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