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...... 2024年05月13日 の日記 ......
■ 《 架空の場所 》   [ NO. 2024051301-1 ] o

【 歌劇「ミカド」(ティティプの町)】

サリヴァン,アーサー 〔英〕
(1842.05.13〜1900.11.22) 58歳



サリヴァンは182年年前の5月13日に、
ロンドンで生まれた。
父は英国軍楽学校教官だった。
彼は王室礼拝堂聖歌隊員を経て、
14歳で王立音楽院に入学したが、16歳で
ライプチヒ音楽院に留学し、帰国後は
教会オルガニストを勤めながら、
活発な作曲活動をおこなった。

彼は生涯健康に恵まれず、肺炎のため
ロンドンの自宅で58年の生涯を閉じた。

「ギルバート=サリヴァン・オペラ」といわれ、
台本作者のギルバートと組んだ作品を
次々と発表し、ロンドンでの人気を独占した。

ギルバートによる台本で作曲した作品は
比較的成功しているが、他の人の台本で
作曲したものは、ほとんど世にでてなく、
またギルバートにしても、サリヴァンが
作曲したもののみが大成功を収め、
他の人の作曲したものは比較的残っていない。

43歳の時の作品 「ミカド」の舞台は日本ではない。
エキゾチックで幻想的な笑劇を展開するのには、
西洋人が見てどこの国ともわからない日本は、
最も都合のよい当たりさわりのない舞台だったようだ。

帝の息子ナンキプーが、自分よりずっと年長の
カティシャ(ナンキプーを愛している中年の
醜い貴婦人)との結婚を嫌って父の宮殿を抜け出し、
旅の歌い手に身をやつして諸国を遍歴するうちに、
美しい娘ヤムヤムに会い、恋に陥る・・・
架空の奇抜な物語である。

第2幕で「宮さま宮さま、お馬の前に、ぴらぴら
するのはなんじゃいな、トコトンヤレトンヤレナ」
と歌われるが、全曲中唯一の日本の旋律である。

この曲は、明治維新のころ官軍の行進曲として
流行った「トンヤレ節」で、17年後にプッチーニが
作曲した「蝶々夫人」でも使われている。





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