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...... 2024年05月01日 の日記 ......
■ 《 スラブの民族音楽 》   [ NO. 2024050101-1 ] or

【 スラブ舞曲 Op. 46、Op. 72 】

ドヴォルザーク,アントニン〔チェコ〕
(1841.09.08〜1904.05.01) 62歳 腎臓病→脳溢血



62歳で世を去ったドヴォルザークの生涯は、
若いうちは大変苦労をしたが、30代の半ばに
栄光への道が開かれだしてからは幸運の連続で、
音楽史上まれにみる立志伝といわれるくらい
輝かしいものだった。

60歳のときにオーストリア政府より終身上院議員の
栄誉を受け、プラハ音楽院の院長にも就任し、
その年の誕生日には大々的な祝典が催された。

しかし、その2年後の1904年3月に倒れ、
腎臓病を患っていることが分かった。
彼が作曲した最後のオペラ「アルミダ」の
初演の後まもなくの5月1日、家族と共に昼食を
とった直後に脳溢血に襲われ、そのまま生涯を閉じた。

それまで病気らしい病気をしたこともなく、
元気だと思い込んでいたドヴォルザークにとっては
あっけない最期だった。

「スラブ舞曲」は、ブラームスの「ハンガリー舞曲」の
スラブ版として作られ、当時から大変な評判だった。
「ハンガリー舞曲」と同じように、原曲は
2台のピアノによる4手連弾だが、すぐに
管弦楽用に編曲されている。
生き生きとしたリズムが、スラブの民族音楽の
エネルギーを感じさせる。

「作品46」の8曲はピアノ連弾用として1878年に
出版したが、続いてこの8曲を管弦楽用に編曲した。
好評だったため1886年、さらに「作品72」の8曲を
「新スラブ舞曲」としてピアノ連弾用に作曲し、
同時にオーケストレーションをして出版した。

       第 1番 作品46の1 ハ長調
       第 2番 作品46の2 ホ短調
       第 3番 作品46の3 変イ長調
       第 4番 作品46の4 ヘ長調 
       第 5番 作品46の5 イ長調
       第 6番 作品46の6 ニ長調
       第 7番 作品46の7 ハ短調
       第 8番 作品46の8 ト短調
       第 9番 作品72の1 ロ長調
       第10番 作品72の2 ホ短調
       第11番 作品72の3 ヘ長調
       第12番 作品72の4 変ニ長調
       第13番 作品72の5 変ロ短調
       第14番 作品72の6 変ロ長調
       第15番 作品72の7 ハ長調
       第16番 作品72の8 変イ長調

16曲の「スラブ舞曲」の中で最も抒情的な
第10番は後にクライスラーの編曲で、
ヴァイオリン独奏曲として有名になった。



(管弦楽)NHK交響楽団   
(指揮) ローレンス・フォス




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