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...... 2024年04月19日 の日記 ......
■ 《後期ロマン派の亜流?》   [ NO. 2024041901-1 ] o

【 オペラ「モナ・リザ」Op. 31 】

シリングス,マックス・フォン 〔独〕
(1868.04.19〜1933.07.24) 65歳



作曲家、指揮者として活躍したシリングスは、
156年前の4月19日にデューレンで生まれた。
ボンでブランバッハに学び、
フンメルとベートーベンの伝統を受け継いだ。

その後、ミュンヘンに移りバイロイトの
ワーグナー音楽祭の合唱指揮者、さらにその後、
シュトゥットガルトの音楽総監督になった。

その間に、ベルリオーズのオペラ「トロイ人」を
簡略化した形で上演、また1915年には
シリングス自身の2幕のオペラ「モナ・リザ」も初演した。
彼の4曲あるオペラは、後期ロマン派の亜流とも
評されるが、彼の才能を示している。

シリングスの作品は、オペラ「モナ・リザ」の他に
「テノールと管弦楽のための“鐘の歌 ”作品22」
「朗読と管弦楽の“魔女の歌 ”作品15」が
知られている。

「モナ・リザ」の舞台はフィレンツェの修道院だが、
かつては真珠商のジョコンドの豪邸だった。

その修道院に見物にやってきた新婚カップルに
修道士が語る、1492年に起こった出来事とは・・・
ダヴィンチの描いた、ジョコンドの妻モナリザの微笑が、
かつての恋人に向けられていることを知った夫が、
その恋人ジョバンニを密閉された財宝室に
閉じ込めて殺し、さらにそれを知ったモナリザが、
今度は夫を同じように閉じ込めて殺すという
陰惨な三角関係の悲劇。

ところが、新婚カップルと修道士がその出来事の
主人公の3人の生まれ変わりだと・・・

1924年には、その前年に2番目の夫人となった
ソプラノ歌手のバーバラ・ケンプが
メトロポリタン歌劇場で歌い、世界的な成功を収めた。

1933年にナチスによりベルリン市立オペラの監督に
任ぜられたが、時を同じくしてベルリンで世を去った。



ー前奏曲ー

(管弦楽)ベルリン州立管弦楽団
(指揮) ロベルト・ヘーガー 
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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