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...... 2024年04月18日 の日記 ......
■ 《 色彩的 》   [ NO. 2024041801-1 ] co

【 ピアノ協奏曲 イ短調 】
           
レスピーギ,オットリーノ 〔伊〕
(1879.07.09〜1936.04.18) 57歳 心臓病
          

             
類い稀なるオーケストレーションの名人として
知られているレスピーギの音楽は、師の
リムスキー=コルサコフが鮮やかな水彩画とすれば、
彼は極彩色の油絵に例えられている。

色彩的な管弦楽法、フランスの印象主義音楽、
ドイツ的な構成など、いろいろな面をみせるが、
常に美しさに対する洗練された感覚と
流れるような抒情性をみせる。

作曲家として認められてから、ローマの
サンタ・チェチリア音楽院で作曲を教え、有能な
作曲家を育て、10年後に院長に就任した。

レスピーギの名声は高まり、1932年には
イタリア学士院の会員に選ばれ、34年には
ハンガリー王立アカデミーの名誉教授に任命された。

しかし、限りなく永遠の都ローマを心から愛し続け、
演奏旅行以外はローマを離れることがなかった
レスピーギは、36年の初めに軽い流行性感冒に似た
病気になりそれがこじれて、88年前の4月18日に
心臓病のため、ローマで生涯を閉じた。
遺体は生地のボローニヤに移され、
市の費用で埋葬された。

レスピーギは「古代ローマ帝国の復権」を訴えた
独裁者ムッソリーニの熱心な支持者だったが、
レスピーギの死の翌月、ムッソリーニは
エチオピア併合を宣言し、2年後には
ユダヤ人迫害が始まっている。

3楽章からなる「ピアノ協奏曲」は、
ロシア留学中にリムスキー=コルサコフに
学んでいた1902年の作品で、
ラフマニノフを思わせる魅力的な作品である。

     第1楽章 Moderato - Allegro moderato 
     第2楽章 Adagio molto 
     第3楽章 Presto - Andante - Tempo T



(ピアノ)コンスタンティン・シチェルバコフ
(管弦楽)スロヴァキア交響楽団      
(指揮) ハワード・グリフィス      
          ♪ 私が聴いた音源 ♪





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