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...... 2024年04月13日 の日記 ......
■  《 4つの伝説曲 》   [ NO. 2024041301-1 ] or

【 「レンミンカイネンの帰郷」Op. 22 第4番 】

シベリウス,ジャン 〔フィンランド〕
(1865.12.8〜1957.9.20) 91歳 脳出血 



シベリウスは「4つの伝説曲」の他に
「カレワラ」に基ずく多くの作品を残している。
フィンランド民族は、古来歌を好み、作者の名も知れない
無数の歌が、昔から代々口移しに伝えられてきたが、
1835年にエリアス・リョンロット博士によって
まとめられ出版された。

主要人物は、ワイナモンネン、イルマリネン、
レンミンカイネンの3人が活躍する。
「カレワラ」は、音楽の他にも絵画などの他の
芸術にも大きな影響を及ぼしている。

シベリウスの他にも、多くの作曲家が交響曲や
歌劇、管弦楽曲などの作品を書いているが、
最もすぐれた音楽を書いたのが
フィンランド最大の作曲家シベリウスである。

北方の地のポホヨラの娘に恋したレンミンカイネンは、
その母ロウヒによって3つの冒険を課せられ、
それを成し遂げたら娘を与えようと約束する。
彼はトゥオネラ河の白鳥を射るという
第3の冒険に失敗して毒蛇に殺され、黄泉の国の
トゥオニの子によってその身体は切り刻まれて、
トゥオネラ河に投げ込まれた。
レンミンカイネンの母は、大きな熊手をもって
その河をかきまわして息子の肉片を拾い集め、
呪文の力により彼を蘇生させる。
蘇ったレンミンカイネンは、なおもポホヨラの娘に
心ひかれて恋情を歌うが、母の大きな愛情に
説得されて故郷に帰ってゆくという物語。

第1曲 「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」
第2曲 「トゥオネラのレンミンカイネン」   
第3曲 「トゥオネラの白鳥」         
第4曲 「レンミンカイネンの帰郷」      

「レミンカイネンの帰郷」は「トゥオネラの白鳥」とは
対照的に、終始息もつかせぬ緊張にみち、
短調の悲痛な音調から、喜ばしい帰郷を描いた
最後へと見事な盛り上がりをみせている。
主題的な素材の扱い方は、ボロディンから
借用しているが、後にシベリウスの特徴として
昇華されていく。

「4つの伝説曲」は、初版、1897版、1900版、
1954版と改訂されているが、初版の1896年
4月13日にシベリウスの指揮により初演された。

1954版では第2曲と第3曲が入れ替わっている。



(管弦楽)エーテボリ交響楽団
(指揮) ネーメ・ヤルヴィ 
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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