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...... 2024年04月12日 の日記 ......
■ 《 レンミンカイネン組曲 》   [ NO. 2024041202-1 ] or

【 「トゥオネラの白鳥」Op. 22 第3番 】
      
シベリウス,ジャン 〔フィンランド〕
(1865.12.8〜1957.9.20) 91歳 脳出血



シベリウスは、フィンランドの壮大な
民族伝承カレワラにもとづく4つの交響詩を
1893年から1899年にかけて作曲し、これを
作品22の「4つの伝説曲」としてまとめた。

第1曲 「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」
第2曲 「トゥオネラのレンミンカイネン」   
第3曲 「トゥオネラの白鳥」         
第4曲 「レンミンカイネンの帰郷」      

「カレワラ」はフィンランド民族の大叙事詩で、
英雄レミンカイネンの物語りによって作られている。

「トゥオネラ」は黄泉の国のことで、この死の国と
現実の世界との間には、三途の川ともいうべき
トゥオネラ河があり、美しい神聖な白鳥が浮かんで、
もの悲しい歌を歌っている。

レンミンカイネンは、愛するポホヨラの娘をえるために
課せられた3つの冒険の一つとして、
この白鳥を射んとするが、失敗して命を失ってしまう。
しかし、彼は母親の愛情によって蘇り、
無事故郷に帰ってゆく。

フルート、クラリネット、トランペットのような
明るい音色の楽器は全く使われてなくて、
白鳥の姿はイングリッシュ・ホルンのもの淋しい
旋律によって美しく描き出している。
全曲を通して、幻想的で神秘的な雰囲気を
かもしだした静かな曲である。

初めは、フィンランド神話による大規模なオペラを
計画したのだが、シベリウスはオペラ作曲家としての
才能に恵まれていないことを悟り、結局オペラの
序曲だけを、「トゥオネラの白鳥」という標題で出版した。

「4つの伝説曲」は、初版、1897版、1900版、
1954版と改訂されているが、初版は1896年
4月13日にシベリウスの指揮により初演された。

1954版では第2曲と第3曲が入れ替わっている。



(管弦楽)エーテボリ交響楽団
(指揮) ネーメ・ヤルヴィ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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