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...... 2024年04月07日 の日記 ......
■ 《邦楽と洋楽の融合》   [ NO. 2024040701-1 ] or

【 さくら変奏曲 】
        
宮城 道雄 〔日〕
(1894.04.07〜1956.06.25) 62歳 事故死



箏曲演奏家の宮城道雄は、明治27年4月7日に
兵庫県で生まれた。
7歳のときに失明し、9歳から生田流の箏曲を
師事したが、12歳で早くも師匠の免許を得、
指導者、演奏家、作曲家として活躍した。

国内だけでなく、海外にも演奏旅行を行ない、
各地で称賛を受けた。

昭和5年東京音楽学校に迎えられ、引き続き
東京芸術大学教授として教育の面にも力を入れた。

彼はまた伝統楽器の改良や、新しい楽器の発明もし、
十七弦などを製作している。

昭和31年6月25日大阪での演奏会に向かう途中、
東海道刈谷付近で誤って列車から落ちて
不慮の死を遂げ、62年の生涯を閉じた。

遺作となった歌曲「浜木綿」にちなみ、6月25日は
「浜木綿忌」とよばれている。

彼の作品は、クラシック音楽の影響を受けていて、
構成感(形式感)と拍節感の明晰さや、主旋律と
伴奏の対比を特徴としている。

変奏曲というクラシック音楽のジャンルや、
デュエットとかアンサンブルといった西洋的な
発想を創作に取り入れているが、
1923年に作曲した箏2面と十七弦で演奏される
「さくら変奏曲」には、ワルツの変奏もある。

箏曲(そうきょく)は、箏(琴)を主体として書かれた
音楽のことで、多くは歌つきの曲として書かれて
いるので、箏を習う人は必ず歌を教わる。
そこで「箏を習う」とはいわず、「箏曲を習う」という。






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