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...... 2024年03月27日 の日記 ......
■ 《 セヴェンヌ交響曲 》   [ NO. 2024032701-1 ] sy

【 フランスの山人の歌による交響曲 Op. 25 】
          
ダンディ,ヴァンサン 〔仏〕
(1851.03.27〜1931.12.02) 80歳
             

               
近代フランスの中心的作曲家、教育家である
ダンディは、173年前の3月27日にフランスの
ヴィヴレー地方出身の貴族の家に生まれた。
彼の出生のときに母は亡くなり、父も4年後に
亡くなったので、祖母に育てられた。
音楽の手ほどきを受けたのも祖母だった。

彼は、しばしば故郷のヴィヴレーの山地を
訪れていたが、35歳のときの夏のある日、
美しい山々を望むペリエで印象的な牧歌を耳にし、
これを書きとめて、フランス民謡集に収録した。

そして、これを主題として書いたのが、
ピアノと管弦楽のための交響曲
「フランスの山人の歌による交響曲」だが、
それから19年後の54歳のときに作曲したのが、
交響詩「山の夏の日」である。

「フランスの山人の歌による交響曲」は、
フランスの山人の歌の民謡がとられた地方が
セヴェンヌなので「セヴェンヌ交響曲」とも呼ばれている。

ダンディは交響曲を3曲書いたが、第1交響曲の
この曲が、後で書いた2曲よりも有名で、
彼の全作品中最も演奏されることの多い
代表作となっている。

ピアノと管弦楽のためのこの作品は、
協奏曲ではなくて交響曲としての構成をもち、
ピアノははなばなしく独奏性を誇示することなく、
管弦楽ときわめて有機的に結合している。

3楽章からなり、循環形式をとっているが、
各楽章の基本主題は、全て民謡による
中心主題の変形で、この作品の特徴となっている。

     第1楽章 Assez lent - modérément anime
     第2楽章 Assez modéré, mais sans lenteur
     第3楽章 Anime

この曲の初演は、作曲した翌年の1887年
3月20日にパリのラムルー管弦楽団演奏会で
行なわれ、大成功だったが批評家の評判は
あまりかんばしくなかったといわれている。



(ピアノ)ジャン=イヴ・ティボーデ
(管弦楽)モントリオール管弦楽団 
(指揮) シャルル・デュトワ   
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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