[PREV] [NEXT]
...... 2024年03月26日 の日記 ......
■ 《 現代音楽の法王 》   [ NO. 2024032601-1 ] ch

【 フルートとピアノのためのソナチネ 】

ブーレーズ,ピエール 〔仏〕
(1925.03.26〜2016.01.05) 90歳



作曲家、指揮者、教育者として二十世紀後半から
二十一世紀にかけて活躍した偉大な音楽家の
ブーレーズは、99年前の3月26日にモンブリゾンで
エンジニアの家系に生まれた。

パリ音楽院で20世紀現代音楽の牽引役の一人の
メシアンに作曲をで学び、「12音技法」を
突き詰め、音楽の全ての要素を精緻に統括する
「トータル・セリエリスム」を完成した。

指揮としては、明晰かつ創造的解釈を聞かせる
「作曲家出身の指揮者」から、「聞かせ上手な
指揮者」のイメージに芸術的変貌を遂げた。
「オーケストラの医師」の異名をもつ
鋭い耳を武器に超一流指揮者として活躍した。

彼が中心的な役割をもって携わった「現代音楽」
または「前衛音楽」と呼ばれるジャンルの音楽は、
理解されないことで自身の価値を保持する、
という逆説的な価値観の崩壊とともにその排他性を
疑問視され、クラシックの音楽界に微妙な地位に
おかれていたが、「現代音楽の法王」と呼ばれる
彼の評価はゆるぎなかった。

「私は現代音楽の未来に、なんら不安を
持ったことがない」と発言していたが、
2005年に引退をした。
日本には何度も来日して、指揮をしている。

「フルートとピアノのためのソナチネ」は、
ブーレーズが作曲活動を始めた1946年に書いた。
シェーンベルクの「室内交響曲第1番」を
モデルに、調整音楽の世界を離れた
斬新な音の空間が広がっている作品である。



(フルート)ソフィー・シェリエ    
(ピアノ) ピエール=ロラン・エマール
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: