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...... 2024年03月24日 の日記 ......
■ 《 スペイン詩集 》   [ NO. 2024032401-1 ] v

【 愛の歌曲集 】

グラナドス,イ・カンピニャ・エンリケ 〔西〕
(1867.7.27〜1916.3.24) 49歳



グラナドスは幼年期より楽才を示し、バルセロナと
パリで作曲とピアノを学び、ピアニストとして
演奏活動をしながらオペラやピアノ曲を作曲した。

7歳年下のアルベニス(1860〜1909)とならんで
スペイン独自の音楽を確立したスペイン国民主義の
重要な作曲家で、作風はロマン的で素朴で
感傷的であるが、スペイン音楽の近代への門を
開くという大きな功績を残した。
自ら「アカデミア・グラナドス」という音楽学校を
設立して、人々に敬愛されていた。

アルベニスが南部系のアンダルシア民族音楽を、
生々しい泥臭い味で取扱っているのに対し、
北方系のグラナドスは北部の民謡が主となり、
しかもその取り扱い方は洗練され、消化されていて、
ファリャに通じるところがある。

二人はギターのための作品は1曲も書いてないが、
後に編曲されてギター曲として演奏される
作品が多くある。

グラナドスの作風はロマン的であり、また
パリでドヴュッシーなどの印象主義の傾向も
受けているとはいえ、スペインの国民主義の
アルベニスに対抗する作曲家であった。

第一次世界大戦のさなかの1916年に、
ピアノ組曲「ゴイェスカス」を改作したオペラが、
ニューヨークのメポロポリタン歌劇場で 初演された。
その初演に立ち会うために妻とともに渡米し、
初演は大成功だったが、その帰途乗船していた
サセックス号がイギリス海峡で
ドイツUボート(潜水艦)に撃沈された。

グラナドスは運良く救命ボートに救いあげられたが、
愛する妻が波間でもがく姿を見て再び海に飛び込み、
共演者らと共に海底深くで溺死をするという
劇的な最期を迎えてしまった。
それは、3月24日のことだった。

「愛の歌曲集」は、十六世紀から十七世紀に
作られたスペイン詩集からテキストを選んで
作曲された7曲だが、素朴で感傷的な作品である。

* うぶな娘の私ゆえ  
* 心よお泣き     
* 泣くな瞳よ     
* 松林へ行った娘たち 
* 私の秘めた気がかりよ
* それは朝のひととき 
* わが良き人     



(ソプラノ)バーバラ・ヘンドリックス
(ピアノ) ルーベ・ルデリンデル  
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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