[PREV] [NEXT]
...... 2024年03月23日 の日記 ......
■ 《 ある偉大な芸術家の思い出のために 》   [ NO. 2024032301-1 ] co

【 ピアノ三重奏曲 イ短調 Op. 50 】

チャイコフスキー,ピョトル・イリイチ 〔露〕
(1840.05.07〜1893.11.06) 53歳 コレラ

ルビンシティン,ニコライ・グリゴリエヴィチ 〔露〕
(1835.06.02〜1881.03.23) 46歳



ルビンシティンは、モスクワにおける音楽教育の
興隆の基礎を築き、ピアニスト、指揮者として活躍し、
ロシア音楽の発展の上で多くの功績を残した。

特に教育者として、多くのピアニスト、作曲家を
育成したが、彼自身が作曲した作品のピアノ曲は
あまり知られていない。

チャイコフスキーよりも5歳年上で、モスクワ音楽院の
初代校長で、当時26歳のチャイコフスキーを
作曲科の教師として雇い、何かと面倒をみた。

143年前の3月23日にパリで不帰の客となり、
46年の生涯を閉じた。
その死を心から悼んで、その霊に捧げるべく
作曲したのがこの三重奏曲で、完成された原稿には
「ある偉大なる芸術家を記念して」と記されてあった。

初演されたのは完成の年で、ルビンシティンの
一周忌の折に非公開で演奏された。

「ピアノ三重奏曲イ短調」は、5曲ある
チャイコフスキーの室内楽のなかで、よく演奏される
長大な三重奏曲で、彼の42歳のときの作品である。

チャイコフスキーの音楽は、特有の感傷に彩られるが、
このピアノ三重奏曲は、一層もの悲しい
情緒をえがきだしている。
ピアノのパートが、特に壮麗に書かれているのは、
名ピアニストの誉れの高かった故人を
偲んでのものと考えられている。

2楽章からなり、ソナタ形式による雄大な
悲歌的楽章の第1楽章。
第2楽章は2つの部分に分かれている。
第1部ー主題と変奏(第11変奏)
第2部ー変奏終曲とコーダ    



(ヴァイオリン)レオニード・コーガン     
(チェロ) ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
(ピアノ) ワエミール・ギレリス       
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: