[PREV] [NEXT]
...... 2024年03月10日 の日記 ......
■ 《 オネゲルの「第5」》   [ NO. 2024031001-1 ] sy

【 交響曲 第5番「3つのレ」】
           
オネゲル,アルテュール 〔スイス〕
(1892.03.10〜1955.11.27) 63歳
            

            
オネゲルの両親はフランスに住むスイス人で、
二人の間に132年前の3月10日に
フランスの港町アーヴルで生まれた。

彼は、チューリヒの音楽学校に入学したが、
その後パリのコンセルヴァトワールでも学んだので、
2つの文化を吸収した。

フランスのドビュッシーやラベルを好んで、
巨匠たちに敬意を示したが、他方では
ワーグナーやシュトラウスの影響も受けていた。
そしてドイツの巨匠ベートーベンや
ブラームスについても深く研究し学んだ。

オネゲルは、5つの交響曲を書いた。

      第1番(1931年)
          ボストン交響楽団創立50周年のために
      第2番(1941年)
      第3番(1946年)「典礼風」
      第4番(1947年)「バーゼルの歓び」
          スイス・バーゼル室内交響楽団
          創立20周年記念のために
      第5番(1950年)

最後の交響曲第5番は、クーセヴィツキー財団の
求めにより作曲され、長年楽譜出版に尽力した
故ナタリー・クーセヴィツキー夫人の
霊に捧げられた。

3楽章からなるこの交響曲は、各楽章が
いずれもティンパニーを加えたバスの
ピチカートのD(レ)」の音で終わることから
「3つのレ」と記されている。

オネゲルの創作力の衰退の現われだとか、
頼りなげに分かりにくい曲だなどとも
評されたりもしたようだが、戦後を代表し、
「現代」を代表する作品である。

彼が書いた〈私は作曲家である〉という
本の末尾に「本当に私の『第5』だな、神様、
これがあの交響的組み合わせの摂理たる
もう一つの『第5』(バートーベンの作品)と
同じ位演奏されますように・・・」

       第1楽章 Grave
       第2楽章 Allegretto - Adagio - Allegretto -
            Adagio - Allegretto
       第3楽章 Allegro marcato



(管弦楽)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) セルジュ・ボド         
          ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: