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...... 2024年03月08日 の日記 ......
■ 《 序曲の傑作 》   [ NO. 2024030801-1 ] or

【 歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲 】

ベルリオーズ,ルイ・エクトル 〔仏〕
(1803.12.11〜1869.03.08) 65歳



ベルリオーズは、パリ音楽院で学んでいた24歳のころ、
有名な女優ハリエット・スミッソンに心を奪われた。
無名の貧しい学生の彼を相手にはしてもらえず、
そのときは、一方的な片思いに終わってしまった。

しかし、30歳のときに両親の反対にもかかわらず
2人は結婚をした。
そのときの立ち会い人の1人が、すでに有名だった
リスト(1811〜1886)で、ベルリオーズに寄せる
友情は厚く、その後にも経済的な
援助も惜しまなかった。

スミッソンとの結婚生活は長くは続かず、
7年後には別居をし、国外の演奏旅行には、
歌手のマリー・レチオを伴うようになり、
スミッソンの死後に彼女と再婚した。

1854年にハリエットの死、その8年後にマリーの死、
さらに5年後にハリエットとの間の子どもの
ルイが死に、ベルリオーズは孤独感をつのらせた。

リストの好意で行なわれたオーストリア、ドイツ、
ロシアの演奏旅行が最後となり、一生を波瀾の多い
戦いのうちに過ごしたベルリオーズは、155年前の
3月8日に苦悩に満ちた65年の生涯を閉じ、
マンモルトル墓地で、二人の妻と共に
長い眠りについている。

歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ 作品23」は、
イタリアの彫刻家ベンヴェヌート・チェッリーニの
自叙伝を基にして、1834年から1838年にかけて
作曲された2幕6場からなるオペラだが、後に
3幕に変更して大幅な改訂を行っている。

この序曲はベルリオーズの序曲の中で、傑作として
コンサートでも単独でしばしば演奏されている。

楽器編成は、フルート、オーボエ、クラリネット、
それぞれ2,ファゴット4,ホルン4,トランペット4,
コルネット2,トロンボーン3,テューバ、ティンパニー、
3,そして弦合奏となっている。

最初の主題は全管弦のトゥッティで演奏され、
全休止でラルゲットの静かなエピソードに入る。



(管弦楽)ボストン交響楽団 
(指揮) シャルル・ミンシュ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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