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...... 2024年03月02日 の日記 ......
■ 《 生誕200年 》   [ NO. 2024030201-1 ] ch

【 ピアノ三重奏曲 ト短調 Op. 15 】

スメタナ,ベドルジハ 〔チェコ〕
(1824.03.02〜1884.05.12) 60歳 精神錯乱


            
チェコ国民楽派の創始者であるスメタナは、
200年前の3月2日ボヘミア北部のリトミシェルの
城付のビール醸造人で、音楽好きだった父と、
領主の御者の娘だった母との間の長男として生まれた。

早くから楽才をあらわして、6歳のときには
公開演奏会でピアノを弾き、8歳で作曲を試みている。
彼の作品は、民族的精神が深く根ざした
歌劇と交響詩が有名である。

熱烈な民族主義者で、チェコの国民音楽の基礎を築き、
スメタナ以後のドヴォルザークその他のチェコ音楽に
比べ、激しく攻撃的で、それが迫力となっている。

50歳のときに梅毒に罹り聴覚を失い隠退した。
しかし、経済的安定も失い暗い生活の中にも、
燃え続ける創作意欲にかられて、1874年から
79年の6年間にわたって書きあげたのが、
連作交響詩「わが祖国」である。

1884年には精神錯乱によりプラハの精神病院に
収容され、この地で60年の生涯を終えた。

スメタナの一生には、悲劇性がつきまとっているが、
彼の創作の本領も真摯で悲劇的な感情の表現にある。
しかし、そればかりではなくて、スメタナの音楽は、
明るい楽天主義と深い抒情を漂わせ、
民族精神を反映させている。

25歳のときに、ピアニストのカチェリナと結婚したが、
6年後に4歳の長女を病気で亡くし、深い悲しみの中で
作曲したのが「ピアノ三重奏曲ト短調 」で、
3楽章の手堅い手法の作品である。

        第1楽章 Moderate assai
        第2楽章 Allegro ma non agitato
        第3楽章 Finale:Presto



* クーベリック・トリオ *

(ピアノ)   クヴィータ・ビリンスカ
(ヴァイオリン)石川静        
(チェロ)   カレル・フィアラ   
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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